目次
はじめに
以前、Logic Pro Xでのオーディオのトランスポーズとトランスポーズ後のオーディオの書き出し方法を記事にしました。(興味ある方は下記リンクよりご覧いただけます。)
Logicにおけるオーディオのトランスポーズとトランスポーズ後のトラック書き出し
こちらが思ったよりも反響が良かったため、今回は Studio One での方法をメモしようと思います。
やはりキーの問題は皆さんご苦労されているんですね。記事にして良かったと思います。
Studio One は色々なバージョンがあり、できる事も値段なりに違うのですが、こちらのトランスポーズ機能はなんとフリー版の Studio One でも出来てしまいます。
そしてこちらも Logic Pro X 同様に簡単操作で高音質です。
良い時代になりました。それでは早速進めていきましょう。
トランスポーズの方法
それでは具体的な方法です。まず題材となる簡単なサンプル音源を下記に載せます。
Logic Pro X の記事と比べられる様、同じ素材としました。
MIDI音源で打ち込んだギターのアルペジオなのですが、ギターはオーディオのトランスポーズでわりと違和感が出やすい音源なので、こちらにしてみました。
トランスポーズのやり方はとても簡単です。

上記画像の様に、
1.トランスポーズしたいクリップを右クリックして、メニューを表示します。
2.メニューの「トランスポーズ」の値に変更したいトランスポーズの値を入力します。
数字は半音単位です。ですので半音上げたい場合は「1」半音下げたい場合は「-1」と入れます。
これだけです。トランスポーズ後の音を下記に載せます。
如何でしょうか??
こちらも Logic Pro X と同様に違和感が無いと言ってしまうと嘘になりますし、ソロでは耐えられないかと思いますが、オケに入ってしまえばあまり違和感なく聴けるレベルではないでしょうか??
本来はトランポーズせずに録りなおすの一番良いのですが、ギターリストを招く予算もないし、録りなおしている時間もないという緊急事態では頼れる機能かと思います。
トランスポーズしたオーディオをバウンスではない方法でトラック書き出しする方法
次にトランスポーズをした音源を書き出す方法です。なぜバウンスを使わないかと言いますと、トランスポーズしたオーディオトラックがモノトラックの場合、バウンスしてしまうとデフォルトではステレオトラックになってしまうからです。
ステレオトラックになってしまうと書きましたが、実はモノトラックとしてエクスポートすることもできます。
Studio One でのバウンスはソングメニューの中の「ミックスダウンをエクスポート」で行う事ができるのですが、エクスポートする設定の中に「モノ」と言うチェックボックスがあり、そこにチェックを入れる事でモノトラックとしてバウンスする事ができます。できるのですが、うっかりチェックを入れ忘れるなど、間違いが起こりやすいので避けた方が良いと思います。
シンセパッドなどのステレオトラックをトランスポーズした場合は、バウンスでも良いかと思いますが、トラックのフェーダーを通ったり、マスタートラックを通ったりする間に何かプラグインエフェクトを挿していたりすると本来の音とは変わってしまいますので、極力トラックの書き出しにバウンスは使わない事をお勧めします。
書き出しの方法もとても簡単です。

最後に
如何でしたでしょうか??
エクスポートの際、Studio One 惜しいと思うのは、このエクスポート方法ではmp3のエクスポートは出来ません。僕が使っているバージョンがフリー版ですので、もしかしたら有料版でしたら可能なのかもしれません。
ただ、フリー版でここまでやって頂けるのなら十分過ぎる恩恵かと思います。
ちなみに mp3 のエクスポートは上記でも少し触れましたが、「ミックスダウンをエクスポート」で行う事ができます。
また、個人的な感想ですが Logic Pro X と Studio One ではどちらが音が良かったかと言うところですが、今回の打ち込んだアコースティックギターの音色では Logic Pro X の方が良かったと思います。
ただ、これは素材によってだと思っています。「ピアノは Studio One の方が良かった。」なんて事もざらにあるかと思います。
素材によってDAWのソフトを使い分けるのかぁ。。。ちょっと遠い目になりますね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。皆様の制作のご参考になれば幸いです。