目次
はじめに
ミックス作業をしていると、色々なリファレンスモニターでミックス具合を確認します。
ミックス用のモニタースピーカーはもちろんですが、ヘッドホンやイヤホン。個人的にはカーステレオやBluetooth接続のスピーカーなどでも確認したりします。その中で以前からどうしてもやりたかったのにやり方がわからなかったのが、WindouwsノートPCの内蔵スピーカーや、iPhoneやiPadの内蔵スピーカーでのリアルタイムでのモニターです。
今まではやり方がわからなかったので、DAWで2MixにしたデータをWindowsに取り込み、WindowsMediaPlayerで再生したり、iPhoneやiPadではMusic.appに取り込んで再生をしてモニターしていましたが、確認作業が増えるほど、その取り込み作業が非常に面倒になって来て、何とかミックス作業中にリアルタイムでできないものかと考えておりました。
最近になってようやくWindowsでのやり方がわかったので、今回はそのメモです。iPhone、iPad側は以前としてわかっておりません。
ちなみに、今回はわかりやすくするためにMix作業側をMacとしましたが、2つのパソコン自体はオーディオケーブルで繋がっているだけですので、ミックス作業側がWindowsでも何の問題もありません。
設定方法
設定はとても簡単です。簡単なのですが、設定する場所の階層が深いため、今まで気付けずにいました。今回はWindows11搭載としましたが、本来はもっと前からできていた事の様に思います。
今回のやり方は、Mac側のオーディオインターフェース、Windows側の外付けオーディオインターフェース、Windows側の内蔵インターフェースの3つのインターフェースを使用します。
Mac側は2Mixをオーディオ出力しているだけなので、特に何も設定は必要ありません。
Windows側の外付けオーディオインターフェースはM-AudioのM-TrackSoloというオーディオインターフェースを使用しております。
安いのですが、Line入力が2系統あり、ステレオの取り込みができて、1ch側はマイク入力とライン入力の併用、2ch側はギター入力とライン入力の併用となっており、ちょっとした事でしたら事足りてしまう便利でコスパが優秀なオーディオインターフェースです。

さて、実際の設定です。まずは外付けオーディオインターフェースの設定を行うため、コントロールパネルに行きます。下記画像の赤枠、スタートボタンからすべてのアプリをクリックします。
下記画像の様に、アルファベット順でアプリを選択できる様になりますので、赤枠のWindows ツールを選択します。
続いて、下記画像の様な画面になりますので、コントロールパネルをダブルクリックします。
コントロールパネル内のサウンドをダブルクリックします。

下記画像の様な画面になりますので、スピーカーが内蔵スピーカーが選択されているかを確認後、赤枠の録音タブをクリックします。
クリックすると、下記画像の様な画面になりますので、今回使用するM-Track Soloをダブルクリックします。
すると、下記画像の様な画面になりますので、聴くタブをクリックします。
クリックすると、下記画像の様な画面になりますので、このデバイスを聴くにチェックを入れ、このデバイスを使用して再生するのプルダウンから、WindowsノートPCのスピーカーを選択します。
これが今回のメモの最大のポイントです。
上記設定が終わりましたら、設定は完了です。
必ず適用をクリックしてからOKをクリックし、画面を閉じてください。
注意点
次に注意点です。今回は外付けオーディオインターフェースに入ってきた音をWindows内蔵のオーディオインターフェースの出力を通って、Windowsの内蔵スピーカーから音を出すという流れですので、Windows内で2つのオーディオインターフェースを使用するという事になります。
そのため、2つのオーディオインターフェースの入出力のサンプルレートが合っていないと、再生スピードが変わってしまいます。
ビットレートはあまり関係ないかとは思いますが、折角合わせる事ができるので、合わせておいた方が良いかと思います。
まずは、外付けオーディオインターフェース側の設定方法です。
コントロールパネル → サウンド → 録音タブ と進み、赤枠の外付けオーディオインターフェースをダブルクリックします。
そして、次の画面で詳細タブをクリックすると下記画像の様な画面になりますので、赤枠のプルダウンでお好きなサンプルレートとビットレートを選択します。
何となくですが、24ビット、48000Hzか16ビット、44100Hzにしておけば間違い無いのかなぁと思っております。
適用をクリック後、OKをクリックし、画面を閉じます。
これで、外付けオーディオインターフェース側の設定は終わりです。
次に、Windows内蔵オーディオインターフェース側の設定方法です。
スタートボタンから下記画像の赤枠の設定をクリックします。
システムに入りますので、下記画像の赤枠のサウンドをクリックします。
下記画像の様な画面になりますので、Windows内蔵スピーカーを選択し、クリックします。
下記画像の様な画面になりますので、赤枠内のプルダウンで、先ほど外付けオーディオインターフェースで設定したのと同じサンプルレートとビットレートを選択します。

以上で全ての設定が完了しました。
音が出力できるかチェックしてみてください。
もし、音が出ない場合は、下記画面の赤枠のチェックを1回外して、適用をクリック後、もう1度赤枠にチェックを入れ、適用をクリックしてみてください。
下記画面へは、コントロールパネル → サウンド → 録音タブ → 外付けオーディオインターフェースをダブルクリック → 聴くタブ で辿り着けます。
僕の環境でも、PCの電源を落とすと、次回立ち上げた時は音が出たり出なかったりします。
その時は上記方法で今の所は解決できております。
最後に
如何でしたでしょうか??
Windows内蔵のスピーカーやイヤホンジャックはPCについているため、あまりオーディオインターフェースという感じがしないかと思いますが、マイク入力付きのイヤホンジャックがあり、USB接続でライン入力を受けいれる機能がある以上、立派なオーディオインターフェースと言えます。DAW内のオーディオインターフェースの入出力設定で入力と出力を別オーディオインターフェースに設定する事はまずないので、今回の様に入力と出力で別々のオーディオインターフェースを使うという事に違和感を感じる方もいらっしゃると思いますが、システムのサウンド設定ではMacでも普通にできます。
Macで普通にできるのに、iPhoneやiPadでできないのが不思議です。
ただ、こちらは単純に僕が見つけられていないだけかもしれません。
今となっては最も身近なスピーカーの1つと言えるノートパソコンの内蔵スピーカーは、これからのリファレンスモニター選びにとても有効だと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。皆様の制作のご参考になれば幸いです。