DAW plugin メーカー「waves」の plugin のアンインストール方法

目次

はじめに

DAW plugin メーカーの老舗 Waves。常に良質な plugin をリリースし続けていて、DAWをかじった事がある方なら1度は名前を聞いた事があると言っても過言ではないくらい皆様がお世話になっているメーカーです。バージョンアップを繰り返して、少し前についにVer11をリリースしました。私の個人所有の waves plugin は現在 Ver 10.0。 Renaissanceバンドルだけ Ver 11.0という状態です。

しかし、バージョンアップした事により、今まで使えていた古いバージョンのplugin が使えなくなり、セッションに支障が出るという問題や、古いバージョンの plugin をアンインストールするのに手間取ったので、忘れないようにメモします。

個人所有の waves plugin を他の現場で使用するには

waves plugin のライセンスは大昔は iLok で管理されておりましたが、だいぶ前から市販の USBメモリ 等で管理できるようになり、その USBメモリを持ち出してスタジオに行き、スタジオでは所有していなくても個人で所有している plugin をスタジオのPCにインストールして、USBメモリを挿せば個人の所有のライセンスがアクティブになり、個人所有の plugin をそのスタジオで使える事ができます。

※USBメモリの中身自体は plugin のライセンスに関する情報データがあるだけで、plugin のアプリケーションデータが入っているわけではありません。

問題点

ただ、現場では所有MacのOSの問題や、Protoolsのバージョンの問題で、今でもVer 9.xを使用している所が多いのも事実です。そのため安易に Ver 10.0 にアップデートしてしまうと、USBメモリ内のライセンス情報が Ver 10.0 に書き換えられ、今までスタジオで普通に使えていた Ver 9.x プラグインがバージョン違いのためライセンスがアクティブにならず使えないという状況に陥ります。

また、Protools がライセンスがアクティブになっていない plugin を読み込もうとするため、起動のたびに plugin の Rescan アラートが出るようになってしまいます。

スタジオにご迷惑をおかけしないためにも、使い終わったら必ずアンインストールするようにする必要があります。

アンインストール方法

※ここからの内容は EQ やコンプなどの plugin の場合で、plugin音源などはサウンドライブラリの削除など、また少し違った処理が必要になりますので、今回は省きます。

通常 Protools の plugin は Mac だと

Macintosh HD → ライブラリ → Application Support → Digidesign → Plug-Ins

もしくは、

Macintosh HD → ライブラリ → Application Support → Avid → Audio → Plug-Ins

に格納されています。

waves 以外の plugin であればこの中のアンインストールしたい plugin をごみ箱に捨てればアンインストールできる事が多いです。

しかし、waves の場合はこのフォルダ内に

WaveShell-DAE 9.x.dpm

WaveShell1-AAX 10.0.aaxplugin

というものが格納されています。ここで注意が必要なのは、これらは plugin 自体のデータではなく、waves の plugin 本体にアクセスするための中継地点的な役割を持ったデータだという事です。

ですので、これを削除してしまうと waves の plugin が全部読み込まれなくなってしまう事になります。という事は、お借りしているスタジオで、これらを誤まって削除してしまった場合、スタジオの waves plugin 自体も読み込まれなくなってしまいますので、こちらは触らないようにしてください。

では、waves plugin の本体はどこにあるのかと言いますと、

MacintoshHD → アプリケーション → waves → Plug-Ins Vx.x  (x.xはバージョン)

内に格納しています。複数のバージョンの plugin がある場合は、Plug-Ins Vx.x フォルダがバージョン分あります。私の場合は V10.0 と V11.0 の plugin を所有しているので、

Plug-Ins V10

Plug-Ins V11

の2つのフォルダがあります。

このフォルダ内の削除したいバージョンの plugin を削除すればアンインストールが完了します。

最後に

いかがでしたでしょうか??plugin の削除が恐ければ、デスクトップ等に UnUsed 等の名前のフォルダを作っておき、とりあえずはそこに格納しておけば、万が一スタジオの plugin を削除してしまった場合すぐに戻せるので安全かもしれません。こういった問題があるため、スタジオ側では個人使用の plugin のインストールを禁止しているところも多いです。そうすると持ち運びができる USBメモリにライセンス情報を格納する意味もあまりないように思えます。個人的には最近メインマシンを買い換えた事で、PC内にライセンス情報を格納するタイプの plugin は復帰させるのにそこそこの時間がかかりましたが、waves のライセンスは USBメモリをさすだけだったので、その恩恵を受けれた気がしています。

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