Logic Pro X のプロジェクトファイル自体を軽くする方法(恐らく非推奨)

目次

はじめに

Logic Pro X を長らく使っておりますが、いつの頃からかプロジェクトファイル自体が数百メガ、場合によってはギガを超えるものまで出てくる様になってしまいました。(下記画像参照)

1ファイルくらいならしょうがないかとも思っていたのですが、ミックスをする時にバランスの違う複数のプロジェクトファイルを残しておきたい時に、そのプロジェクトファイルが1つ数百メガですと、5〜6個残した段階で既にギガ超えなんて事も珍しくなくなってきており、なんとか軽くできないかと悩んでおりました。

ミックスで使っていないオーディオファイルを削除してみたり色々と試行錯誤はしていたのですが、プロジェクトファイル自体の大きさはほとんど変わりませんでした。

模索しているうちに軽くする方法を見つけたのでメモしとこうと思うのですが、これからご紹介する方法は恐らく非推奨ですので、やってみる場合は自己責任でお願いいたします。

プロジェクトファイルを軽くする方法

それでは具体的な方法です。

1.下記画像の様に軽くしたいプロジェクトファイルを右クリックし、「パッケージ内容を表示」をクリックします。

2.「Alternatives」「Resources」というフォルダが表示されますので、

下記画像の様に「Alternatives」→「000」→「Project File Backups」と進みます。

進みますと、このプロジェクトファイルでは「00」〜「09」のフォルダが出て来ますが、こちらはプロジェクトによって数は異なります。

下記画像は、「00」〜「09」フォルダの中身ですが、各フォルダに入っている「ProjectData」というファイルがプロジェクトファイルの容量を大きくしている原因の一つと考えられます。このプロジェクトファイルの場合はフォルダが9つあり、各々に25MB前後の「ProjectData」がありますので、それだけで225MBとなってしまってます。

3.下記画像の様に「Project File Backups」フォルダの中身を削除します。

4.これで完了です。下記画像の様にプロジェクトファイルに戻って容量をみてみると、削除したファイルの容量分が無くなり、プロジェクトファイルの容量を大幅に削減する事ができました。

僕の環境ではこの段階で、このプロジェクトファイルを開くと何の問題もなく普通に開けますが、何かしらの問題があって開けない場合もあるかもしれません。着手する時はあくまでも自己責任でお願いいたします。

プロジェクトファイルを軽くする際の注意点

上記でバックアップファイルのフォルダの中身を削除する方法をご紹介しましたが、実はもう一つ大幅にデータ量を削減できる方法があります。それは先程の「Project File Backups」フォルダの下にある「Undo Data.nosync」フォルダ内にあるデータを削除する方法です。

今回のサンプルプロジェクトには「Undo Data.nosync」フォルダ内には何も入っておりませんでしたが、このフォルダ内には破壊編集したオーディオファイルの元データが格納されている場合があります。

例えば、

「30分の長さのオーディオファイルを破壊編集で5分にトリムした。」

という時などは、Logic Pro X の画面上では25分分をカットした、5分のオーディオファイルしか表示されませんが、実際はこのフォルダの中に元データが残っているので、プロジェクトファイル自体は30分のオーディオデータの容量を全部抱えてしまう事になるので、プロジェクトファイル自体の容量が巨大になっている場合があります。

試しにフォルダ内に元データを削除して、プロジェクトを開いてみましたが、問題なく開く事ができました。

ただ、いざと言う時に元データを拾えると言う事もありますので、削除するかしないかは慎重に判断した方がよろしいかと思います。

また、「Project File Backups」フォルダ内を空にしても、プロジェクトファイルの容量が変わらない時があります。

その時は一度そのプロジェクトファイルを開いてセーブして閉じると容量が小さくなっていますので、空にしただけでは容量が変わらなかった場合はお試しください。

ただ、開いた瞬間に「Project File Backups」フォルダにはバックアップフォルダが作成されますので、最小限のファイル容量にしたい場合は、まだ上記手順で「Project File Backups」フォルダ内を空にしてください。

最後に

如何でしたでしょうか??

僕もそうですが、最近ではワークディスクをSSDで作業する方も増えてきた様ですが、SSDはまだまだ高価ですので「なるべく節約して使いたい。。。」という時には重宝する方法なのですが、プロジェクトファイルの中身を触る事になりますので、ちょっと勇気がいります。

何度も申し上げますが、

恐らく非推奨の手順だと思いますので、実行には慎重なご判断と、自己責任でお願いいたします。

最後まで読んで頂きありがとうございます。皆様の制作のご参考になれば幸いです。