MacOS(Mojave)で作成したフォルダを共有フォルダにして、Windows10と共有する方法

目次

はじめに

音楽に限らず、今ではMacとWindowsPCを両方所有し作業を行っている方も多いと思います。その作業の中でMacで作ったデータをWindowsで編集したいような場面は多々あります。最初はUSBメモリを使ってデータの移行をしたりしておりましたが、やっているうちにUSBの抜き差しして、読み込むまでの時間がもどかしかったり、USBメモリに細かいデータを入れたり、消したりしているとだんだんUSBメモリ自体の動作が重くなってきたり、最悪の場合USBメモリからエラーが出て使えなくなってしまったりと色々とストレスを感じておりました。

折角同じネットワーク環境の基で作業しているのだから、これを使ってフォルダ共有できればこんなストレスを感じることはないのになぁ。。。と思って調べたところ、もう10年以上前からこのような試みは行われていて、今では簡単に共有できることがわかりました。今まで気づかなかったのが恥ずかしいくらいです。。。

実際に設定を行ってみると、とても簡単に設定できて快適だったのですが、こちらはこちらでMacとWindowsが繋がる時と繋がらない時があったり、Macの共有フォルダからWindowsにデータを移行させようとすると、エラーが出て移行できなかったりと、こちらでも色々とストレスを感じる事が増えました。

恐らく、現段階でもこのような不安定さはあるのでしょうが、その中でも今の所個人的に一番安定していると思う接続方法を見つける事ができましたので、今日はその接続方法のメモです。

Mac側の共有設定


Macのデスクトップに共有フォルダにするフォルダを新規で作成します。

まずはMac側の設定です。新規で共有フォルダにするフォルダを作ります。名前は何でも構いません。今回は「Share」というフォルダ名にしました。場所ですが、基本的にはどこでも問題ないと思うのですが、個人的に一番安定していたのは Machintosh HD 内に作るのが一番安定しておりました。今回はデスクトップに作ります。

「システム環境設定」の「共有」に入ります。

フォルダができましたら、そのフォルダを共有フォルダにする設定を行います。「システム環境設定」の中の「共有」をクリックします。

「+」をクリックして先ほど作った「Share」フォルダを共有フォルダとして追加します。

ここでは現在の共有の状況が把握できます。「サービス」の背景が赤くなっている「ファイル共有」にチェックを入れ、その隣の「ファイル共有:オン」に緑色の丸が付いている事を確認しましたら、共有フォルダの下のピンクの四角で囲われている「+」をクリックします。

「Share」フォルダを共有フォルダとして追加します。

そうしますと、上記画像のようにどのフォルダを共有フォルダに追加するかを求められるので、先ほどデスクトップに作った「Share」フォルダを選択して、「追加」をクリックします。

「Share」フォルダを共有フォルダとして追加できた事を確認したら「オプション」をクリックします。

上記画像のような画面になりましたら、「Share」フォルダが共有フォルダに追加された事になります。ユーザ欄には現在誰がこのフォルダにアクセスできるかが表示されております。一番上のモザイクがかかっているところは自分です。Staffは自分がこの共有フォルダにアクセスして良いと決めた人。(今回はこちらの説明は省きます。)全員は文字通り同じネットワーク環境内の人なら誰でもアクセスが可能という事になります。ユーザ欄の隣に「読み/書き」とありますが、こちらはアクセスする人が「Share」フォルダにアクセスした時にどこまでの処理が可能かを示しています。「読み/書き」の場合はデータをどのようにも扱う事ができます。他に「読み出しのみ」と「書き込みのみ」と「アクセス不可」があります。

「読み出しのみ」は「Share」フォルダからデータを持ち出す(Windowsへ移行する)事だけ可能です。

「書き込みのみ」は「Share」フォルダへデータを入れ込む(Windowsから移行する)事だけ可能です。

「アクセス不可」は「Share」フォルダへのアクセスはできません。

今回は双方向の行き来を可能にしたいので、全部「読み/書き」にしておけば問題ありません。

ここまでできましたら、「オプション」をクリックします。

「SMB」と「アカウント」にチェックを入れ「完了」をクリックします。

すると上記画像のような画面になりますので、「SMBを使用してファイルやフォルダを共有」と自分のアカウントの隣の「オン」にチェックを入れて「完了」をクリックします。

これで、「システム環境設定」内の「共有」の設定は終了です。

ちなみに、、、

「SMB」というのがMacとWindowsの間を橋渡ししてくれる機能のようでして、その下の「AFP」というのはMacとMacの間を橋渡しする機能だそうです。

Mac側のネットワークの設定


「システム環境設定」の「ネットワーク」をクリックします。

続いてMacのネットワークの設定です。「システム環境設定」の「ネットワーク」をクリックします。

「詳細」をクリックします。

ここでは現在のネットワークの接続状況が把握できます。今は Ethernet 接続(つまりは Mac に LAN ケーブルを挿して有線でインターネットに繋がっている状態です。)なので、Ethernet の部分に緑の丸が付いています。Wifi接続の方はWi-Fiが緑の丸になっていると思います。この状態で右下の「詳細を」クリックします。

「WINS」をクリックします。

すると上記画像のような画面になりますので、「WINS」をクリックします。

「ワークグループ」の名前がWindowsと一致している事を確認します。

上記のような画面が出てきますので、「ワークグループ」名が Windows の「ワークグループ」名と一致している事を必ず確認してください。

デフォルトは「WORKGROUP」です。

「Windows」マークを右クリックして、「システム」をクリックします。

Windows 側の「ワークグループ」名の確認方法です。まず上記画像のように左下の「Windows」マークを右クリックし、プルダウンメニューの中の「システム」をクリックします。

「システム情報」をクリックします。

続いて、上記画像右側の「システム情報」をクリックします。

「ワークグループ」名を確認できます。

上記画像のピンクの四角で囲われた部分が、この Windows のワークグループ名です。こちらが先ほどの Mac のワークグループ名と違う場合は、Mac の設定に戻り、ワークグループ名を変更する必要があります。

ワークグループ名は必ず一致させてください。

ワークグループ名が一致しましたら、Mac 側の設定は終了です。「システム環境設定」の右下の「OK」をクリックし、「システム環境設定」を閉じてください。

Windows側のネットワークの設定

続きまして、Windows 側の設定です。

「ネットワーク接続」をクリックします。

Windows デスクトップ画面の左下の「Windows」マークを右クリックし、プルダウンメニューの中の「ネットワーク接続」をクリックします。

「ネットワーク共有センター」をクリックします。

上記画像のような画面が出ますので、ピンクの四角で囲われた「ネットワークと共有センター」をクリックします。

「共有の詳細設定の変更」をクリックします。

上記画像のような画面が出ますので、ピンクの四角で囲われた「共有の詳細設定の変更」をクリックします。

ピンクの四角で囲われた部分にチェックが入っているか確認します。

上記画像のような画面が出ますので、「プライベート」の右側の矢印をクリックし、「ネットワーク探索を有効にする」と「ファイルとプリンターの共有を有効にする」にチェックを入れます

ピンクの四角で囲われた部分にチェックが入っているか確認します。

続けて、同じ画面内の「ゲストまたはパブリック(現在のプロファイル)」の右側の矢印をクリックし、「ネットワーク探索を有効にする」と「ファイルとプリンターの共有を有効にする」にチェックを入っているかを確認します。

確認ができましたら Windows の設定は終了です。

個人的に一番安定した接続方法

これで Mac Windows 両方の設定が終了しました。記事にしてしまうと長くなってしまうのですが、実際にやってみるとそれほど複雑で時間がかかる作業ではありません。

通常ですと、この状態で下記画像のように、Windows デスクトップ画面の左下の「Windows」マークを右クリックし、プルダウンメニューの中の「エクスプローラー」をクリックし、その下の画像のネットワークをクリックします。

「エクスプローラー」をクリックします。
「ネットワーク」をクリックします。

そうすると、下記画像のピンクの四角で囲われたところに Mac のアイコンが表示され、Mac で作成した「Share」フォルダにアクセスできるようなのですが、これが今の状態ですと、出てきたり、出てこなかったりするのです。

モザイクをかけてしまっておりますが、現在「コンピューター」欄に表示されているのは2つとも、同じネットワーク内にある、他の WindowsPC です。

共有設定をしたはずの Mac が現れない。

その問題を解決するのに今の所個人的に一番安定している方法は、

『 Windows 側で「ファイルを指定して実行」で、SMBアドレスを入力する 』

という方法です。

下記から具体的な方法です。

smbアドレスをメモします。

まず、Mac 側の「システム環境設定」の「共有」に入り、ピンクの四角で囲われたアドレスをメモします。

「ユーザとグループ」をクリックします。

続いて、「システム環境設定」の「ユーザとグループ」をクリックします。

「ユーザ名」をメモします。

すると上記画像のような画面になります。

モザイクをかけてしまったのでわかりにくくて申し訳ありませんが、ピンクの四角で囲われたモザイク部分にユーザー名が記載されておりますので、それをメモします。これで Mac 側の準備は終了です。特に Mac の設定を変更している訳ではありません。設定した情報のメモを取るだけです。

次に Windows に戻り、デスクトップの左下の「虫眼鏡マーク」をクリックし、「ファイル名を指定して実行」と入力すると、右側に「ファイル名を指定して実行アプリ」が表示されますので、クリックします。

「ファイル名を指定して実行」をクリックします。

「ファイル名を指定して実行アプリ」が起動しますので、先ほど Mac 側でメモしたsmbアドレスを入力します。その際、「smb://」の部分は「¥¥」にしてください。入力が完了しましたら「OK」をクリックしてください。

smbアドレスを入力します。

すると下記画像のような画面が出てきますので、先ほど Mac でメモした「ユーザ名」と Mac のログインパスワードを入力し、「OK」をクリックします。ログインパスワードを設定していない場合はパスワード欄は空欄のままで「OK」をクリックします。

「ユーザ名」と「パスワード」を入力します。

そうしますと、エクスプローラーが立ち上がり、先ほどは表示されていなかった「ネットワーク」欄に Mac の HDDドライブ や共有フォルダが表示されるようになります。最初に作成した「Share」フォルダも無事表示されるようになりました。

「ネットワーク」欄に「Share」フォルダが表示されていることを確認します。

これで、共有設定は完了です。後は先ほど表示されていた「Share」フォルダのショートカットを Windows のデスクトップに作成すれば、次回からはこのショートカットをダブルクリックして、Mac の「ユーザ名」と「パスワード」を入力すれば、Mac と Windows のデータを「Share」フォルダを通して行き来を行うことができます。

「Share」フォルダのショートカットを作成しておくと便利です。

最後に

如何でしたでしょうか??今の所このやり方が一番安定しているように思えます。ただ、こちらも完璧な訳ではなく、例えば何かでルーターや、ハブの電源が切れてしまった事で、Mac の smb アドレスが変わってしまうと、Windows の「ファイルを指定して実行」からアドレスを打ち直す作業が必要になってきます。

なかなか思うようには行かない共有設定ですが、安定して動作している時は本当に快適なので、これからも色々と安定動作を探ってみたいと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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