目次
はじめに
Logic Pro X で作曲やアレンジ作業を行う際、必ず使うエディタが ピアノロールエディタ です。
これは恐らく僕だけではなく、ほとんどの人が使用するツールだと思うのですが、ピアノロールエディタで細かい調整をしている時に、Logic Pro X のあるバージョンから プレイバック中にピアノロール内のノート情報が非表示になる というバグが出始めました。
「プレイバックしてピアノロールのノート情報を確認しながら、調整箇所を探して調整する」
という、DAWソフトとして当たり前にできなくてはいけない作業ができなくなってしまい、困り果てて原因を探していたところ、Music Lab社 の Real Strat を使っているプロジェクトファイルにその傾向がある事が判明し、さらに Real Strat の フレットポジションの「Auto」モードが「On」になっている時にピアノロールのノート情報が非表示になるという事がわかりました。
フレットポジションの「Auto」モードとは Music Lab社 の Realシリーズ の売りの一つで、
ネックの上のギタリス トの手のフレット・ポジションの変化をシミュレートする機能の事です。
同じような現象が起きている方もいるかと思いますので、今回はその対処方法のメモです。
>ピアノロールが非表示になってしまうバグとは
まずは、その現象をキャプチャした下記動画をご覧ください。
如何でしょうか?? Logic Pro X ではなくても、ある程度DAWソフトを使用した経験のある方なら、相当問題のあるバグという事に気づいて頂けると思います。
上記動画は Real Strat をプラグイン音源として挿して、フレットポジションの「Auto」モードを「On」にしているトラックのピアノロールをキャプチャした動画なのですが、ちょうど調整したくなる細かいフレーズのところで Real Strat のフレットポジションが動いてしまい、ピアノロールのノート情報が非表示になってしまうという現象が起きてしまっております。
さらに問題なのは、他の楽器パートのピアノロールのノート情報も非表示になってしまうというところです。下記動画はバッキングのオルガンのパートのピアノロールをキャプチャしている動画です。
対処方法はフレットポジションの「Auto」モードを 「OFF」 にするだけ
では、具体的な対処方法ですが、こちらはとても簡単です。
Real Starat のフレットポジションの「Auto」モードを「Off」にする。
それだけです。
操作も非常に簡単で、上記動画の赤で囲われている「Auto」というボタンをクリックし、「Auto」という文字がグレーアウトしていれば、「Off」になっている状態です。
その状態でプレイバックしたのが、下記動画になります。
最後に
如何でしたでしょうか??
僕にとっても恐らく全てのDAWユーザーにとってもピアノロールはエディットの中枢になっていると思いますし、ノート情報が非表示になるのは致命的なバグだと思いますので、なるべく早い改善を望みます。
ただ、この問題になっているフレットポジションの「Auto」機能というのは、機能としてはとても画期的な機能だと思いますので、全てのトラックでピアノロールでのエディットが終了した段階で、「Auto」モードを「On」にして、ミックスに入るなり、オーディオに書き出すなりするのがよろしいかと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。皆様の制作のご参考になれば幸いです。